好評の「ワイヤレススピーカー」ヘッドホンとイヤホンとどう違う?
あなたは音楽を日ごろどのように聴いていますか?
イヤホン?ヘッドホン?
本当に音楽の音というのを直に感じたいのなら断然おすすめしたいのがこの「ワイヤレススピーカー」です。
「スピーカーは大きいし、幅取るからな~」
「イヤホンやヘッドホンで十分でしょ!」
こう思っているかた…実にもったいない!
いまスピーカーはワイヤレスという進化を遂げ、より身近に使えるようになっているのです。
ワイヤレススピーカーを利用している人にその使い心地を聞くと…
◆持ち運べるコンパクト
「アウトドアや野外イベントでのBGMに使用しています!面倒な操作がなくて楽!やっぱり音楽があると違います。」
◆ワイヤレス化による身軽さ
「スマホとスピーカーをつなげているのですが、部屋のどこでも聴けるのがとっても良いです。」
◆変わらない高音質
「昔のような重くて大きなスピーカーでないのに、音質が良いです。」
◆スピーカーの「迫力」はそのまま
「ワイヤレスと聴いて、普通のスピーカーほど音は出ないと思っていたのですが・・・大迫力です。最小ボリュームにしても十分部屋で聴けるぐらいです。」
◆行動が制限されない快適さ
「イヤホンとかヘッドホンって圧迫感があって苦手なんです。それによく歩き回ったり移動したりするので、つけはずしとかないスピーカーは楽に聞けます。」
◆スマホやタブレットなどで新たな使い方
「職場でBGMとして利用しています。もともとコードとか多い会社なのでワイヤレスでとてもすっきり。音量や音質も気になりません。」
と好評のようです。
どうでしょうか?ちょっと興味がでてきたのでは?欲しくなりませんか?
押し売りのようになってしまいましたが、ここからはさらに詳しく、そして購入を考えている方にはワイヤレススピーカーの選び方を見ていただきたいと思います。
ワイヤレススピーカーの選び方
ワイヤレススピーカーを選ぶ際、基本的にまずは「どういったことに使うか」を考えると良いでしょう。
時点で「コーデック(圧縮方式)が対応しているか」でつなげたいスピーカーと機器(スマホやタブレットやパソコンなど)を確認し。
価格、音質といった性能を考えるとスムーズです。
- どのようにスピーカーを使うか
- コーデックは互いに対応しているか
- 価格や音質といった性能を比較
では実際に詳しく選び方を見ていきましょう。
①どのようにスピーカーを使うか
まず音楽を聴くシチュエーションを考えると良いでしょう。
とくに家の「中」で聴くのか「外」で聴くのか。
連続再生時間はどのくらい。
どのくらいの頻度で使うか。
以上3つを考えるだけでも選択のしやすさが違うと思います。
・外での使用は「防塵」「防滴」必須!
たとえば外で音楽を聴くというのはどのような状況でしょうか。
多くの人は「野外イベント」「アウトドア」「スポーツ」などで利用することが考えられますが、この場合に心配なのが突然の「雨」や風による「砂埃」です。これらはワイヤレススピーカーに限らず、機械には天敵ということはわかりますよね。
そのような状況でも気にせずに使えるのが、「防滴」「防塵」のワイヤレススピーカーです。
ちなみに細かい話をすると「防滴」も「防塵」もそれぞれ規格があります。
【防滴の規格】
「IP」というアルファベットの後に続く左の数字が「防滴」の程度をあらわすものになります。数字が上がるにつれ水に対する強さが上がります。
IPX0 …とくに保護していない【0級】
IPX1 …防滴Ⅰ型 鉛直(重力の方向)に落ちる水滴から守る【1級】
IPX2 …防滴Ⅱ型 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴から守る【2級】
IPX3 …防雨型 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴から守る【3級】
IPX4 …防まつ型 あらゆる方向からの水しぶきから守る【4級】
IPX5 …防墳流 あらゆる方向からの噴流水から守る【5級】
IPX6 …耐水型 あらゆる方向からの「強い」噴流水(ジェット水流)から守る【6級】
IPX7 …防浸型 一時的(30分)な水圧の条件に水没しても浸水がない【7級】
IPX8 …水中型 長時間の水没でも浸水はない【8級】
ちなみに「防滴」という言葉はIPX2とIPX3に該当します。
では「防水」はどこになるでしょうか。
実は明確に決まっている、ということはないようです。
とくに規格的に当てはまるものは無く、ただ一般的には「IPX4」以上を指すものが多いといいます。
【防塵の規格】
防塵は「IP」の後に続く右の数字になります。防滴同様、数字が上がるにつれその耐性が強くなります。
IP0X …とくに保護していない【0級】
IP1X …直径50mm以上の固形物質が入らない(こたつで食べるみかん程度)【1級】
IP2X …直径12.5mm以上の固形物質が入らない【2級】
IP3X …直径2.5mm以上のワイヤーや固形物質が入らない【3級】
IP4X …直径1.0mm以上のワイヤーや固形物質が入らない【4級】
IP5X …粉塵が中に入らない。若干入っても正常に動作する【5級】
IP6X …粉塵が中に入らない【6級】
防滴、防塵についている「X」というのは未測定のものを指します。
IPの後に続く左の数字は塵、右が水に対する保護力をさしています。
ということは「IP43」という形もありえるということ。
この場合は防塵効果が「4級」防滴効果が「3級」あるということになります。
気をつけていただきたいのは、あくまで未測定というだけであって、防塵、防滴がされていないということではありません。
もしワイヤレススピーカーを外で利用する場合は、この防塵防滴に気をつけると良いでしょう。
・音楽を聴く時間の長さ=連続駆動時間
あなたは日ごろどのくらい音楽を聴いていますか。
30分?1時間?3時間?
スピーカーは基本的に充電または乾電池で動いています。
もし室内なら充電の余地がありますが、外で長時間使う場合は持ち運べる「乾電池式」を選ぶのも手だと思います。
ただし、注意点としては、時間が長い=一番良い物というわけではありません。
中には長時間バッテリーが持つ代わりに、アンプ部分に力を使っていない、つまり出力が弱い作りになっているというものもあります。
その場合、音量が出ない、音質が良くないといった結果もありえますので、自分がワイヤレススピーカーを使う十分だと思う時間以上のものは一度音を聴くなど音質の確認をおすすめします。
・音の大きさは出力「W(ワット)数」に注目
音の迫力さ、大きさを見たいとき。そのワイヤレススピーカーの音を聴いてみたいと思いますよね。
ただネットで購入するという方はまず無理な話。
けれどもそこであきらめないように!
スペック(製品使用)からある程度の音の大きさ、さらにはどのくらい「音」に力を入れている製品なのかと言うのが読み取ることができるのです!
見ていただきたいのはワイヤレススピーカーの「最大出力」という項目。おそらく「1W(ワット)」「3W」「10W」と書いてあるはずです。
この出力が高いほど大きな音が出るという意味になります。
基本5Wもあれば十分過ぎるほどです。
コンパクトなサイズのワイヤレススピーカーに関しては3W。
1W以下となると大音量とまでは行かない程度です。
ただし、注意点が2つ。
まずこれはあくまで「ある程度の音の大きさ」を把握するためのものです。
最終手段でもあります。
一番良いのは実際に聞くことです。
そして次に音の大きさ≠音質ということです。
音が大きいから、出力が大きいから高音質というわけではありません。
この二点は注意する点といえます。
・Bluetoothの「ペアリング」はNFCで簡単に!
Bluetoothの場合「ペアリング」の必要が出てきます。とくに難しいことではありませんが、やはりわずらわしい、めんどくさい、そんなことしたくないというかたはNFC機能を搭載しているワイヤレススピーカーをおすすめします。
※BluetoothのペアリングやNFCについてくわしく知りたい場合はこちらをご覧ください「無線LAN?Wi-Fi?Bluetooth?何がなんだか…を解決!【ワイヤレスの仲間たち】」★リンク
NFCを使えばタッチする(互いを近づける)だけでペアリングが可能。
とても楽です。
②コーデックの対応(圧縮方式)を確認
まずコーデックとは何なのかですよね。
そもそもワイヤレススピーカーは音のデータを無線で送り音楽を聴くというものです。
その際には音楽データを一度圧縮する必要があります。この仕組みが「コーデック」と言います。
このコーデックをするには、つまりワイヤレスで音楽データを送るには、送信側(スマホやタブレット、PC)と受信側(スピーカー)の両方でコーデックの規格が合っていないといけません。
この点を一度確認する必要があるでしょう。
現在コーデックには4種類の規格があります。
ちなみに一般的に音質が良いとされるのは「LDAC>apt-X>AAC>SBC」の順番です。
では一つ一つ見ていきましょう。
・SBC
標準的にすべての機器がこちらの規格に対応しています。
そのため他のコーデックの規格がない場合は自動的に「SBC」規格でコーデックを行います。
4つの中では一番音質が低くなります。
・AAC
日本でシェア数の多いiPhoneはこちらAACとSBCのみの対応となっています。
・apt-X
androidでの対応が多い「apt-X」は一番対応機器が多く、音質も優秀と、4つの中ではバランスが良い規格といえます。
・LDAC
「LDAC」は日本のソニー株式会社が開発した新しいコーデックです。
音質は4つの中では一番良いとされています。
ただしスマホでは対応が「Xperia」のみと限られるため、人を選ぶコーデックだと言えます。
③性能を比較
・「Bluetooth」と「Wi-Fi(「DLNA」再生)」
既に出ていますが、性能に関してはスペックやコーデックの種類で変わるという話はしましたね。
ほかにもワイヤレスの種類によっても音質が変わるといわれています。
ワイヤレススピーカーの多くはBluetoothが主に使われています。
通常ワイヤレスは有線にくらべ音質が落ちると言われるなか、Bluetoothはバージョンアップによって音質も良くなっています。
そしてワイヤレスといったら「Wi-Fi」を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんWi-Fiによるワイヤレススピーカーもありますよ!
それが「DLNA」再生です。
この「DLNA」再生の利点はBluetoothより音質が良いという点、複数接続が可能という二点です。
ただし注意していただきたいのはWi-Fiの無線LANルーターがこの「DLNA」再生に対応しているかどうかです。とくに安価なルーターは対応していないということがあるためよく確認してから購入するようにしましょう。
・モノラルとステレオ
スピーカーにおいて「モノラル」「ステレオ」というものがあるのをご存知でしょうか。
モノラルは左右の音楽をミックスし音を出すもの、ステレオは左右それぞれの音をそれぞれ出すもの。
そもそもモノラルには「片耳用の」ステレオには「立体音響」という意味があります。
イヤホンだと分かりやすいかもしれません。
左右の音が一緒で片耳だけでも聴けるのが「モノラル」。
右と左の音が少しだけ違うものが「ステレオ」という認識でOKです。
ステレオの方が音に臨場感が出ると言われています。
余談ですが、本来人は音を四方八方から受け取っています。
その音の距離感を再現させようと二つのスピーカーでがんばったのがこのステレオです。そしてこの左右差での表現から一歩進んだものが「サラウンド」。「ラウンド」とついている通り、丸く取り囲むように周囲から音がする立体音響です。本来は4つ以上のスピーカーでその効果を発揮すると言いますが、現在はスピーカーが二個でもその効果が感じられると言います。
・パッシブラジエーター
スピーカーの謳い文句で、高音、低音がしっかり出るといったものを見たことはありませんか。
高音、低音を美しくだすというのはスピーカー業界では永遠の課題です。
音楽にそれほど詳しくない人でも、ベースやバスドラなどの重低音があまり聞こえない(感じない)、こもっているということはありませんか。
私の場合はイヤホンでとある歌を聴いていたとき、その曲にはじめてベースが使われていたことを知りました。出会って数年は経っている曲がです。
そのときに思ったのですがベースやバスドラといった重低音が聞こえるとその音楽がまったく変わると言うか、元々好きな曲が好きという「つぼ」をさらに追撃してきたような感覚になるのです。曲にしまりが出ると言ったら良いのでしょうか。
食べ物でたとえたら、はじめてそばに薬味を入れて食べたときのような感覚です。まさに「ヒエッ」と声が出てしまうような感じです。
長くなりましたが、この重低音に力を入れた技術で今人気なのが「パッシブラジエーター」です。音質にこだわるならこれ!という意見も中にはありますが、おもにこちらは小型で美しい重低音を実現するためのもの。重低音を出すには大型のスピーカー!というのは昔の話。この技術のおかげで小型のワイヤレススピーカーで「ズシッとした」「重厚な」低音が可能になりました。
ワイヤレススピーカーのおもなメーカー
・おもなメーカー
◆BOSE(ボーズ)
知る人ぞ知る、マサチューセッツ工科大学の教授が研究をもとに設立したことが始まりです。アメリカに本社があり、音響機器全般を開発しています。価格は高いですが、たしかな技術力で音の力強さ、重低音に評価が高く、プロにも人気のメーカーです。高級感あふれるデザインもぜひ注目してほしいです。
画像:BOSE
◆SONY
国内メーカーでもとくに音にこだわっているのがSONYです。スピーカーのほかにも、イヤホンやヘッドホンも人気で、国産という安心感も人気の理由でしょう。価格が幅広く、しかし手ごろな値段でもその質は落ちないという技術に国内メーカー魂が感じられます。色のレパートリーも多く、老若男女人気のメーカーです。
画像:SONY
◆JBL
スピーカーの老舗といえばこちら「JBL」です。母体は世界最大級のオーディオメーカー「HARMAN(ハーマン)」です。HARMANは複数の音楽機器メーカーを持っていて音楽に関しては歴史とその中で培った技術があります。実際に映画館やコンサートホール、放送局と業務機器としても多く採用されています。
画像:HARMAN
「こんな使い方が?ワイヤレススピーカーの機能と選び方【Bluetooth】【防水】」まとめ
選ぶポイント
- どのようにスピーカーを使うか
- コーデックは互いに対応しているか
- 価格や音質といった性能を比較
おもなメーカー
- BOSE(ボーズ)
- SONY
- JBL