ヘッドホンもイヤホンも変わった!ワイヤレス革命
突然ですが、私は今も昔もバス通勤、通学とバス歴が長いです。
こうしてふとバスの中を見まわすと昔は本や新聞を広げている人が多かったのですが、今はそのほとんどがスマートフォンに取って代わっています。
ただ、一つ変わらないのがヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いている人々です。
日本で持ち運びタイプの音楽プレイヤー「ウォークマン」が一世を風靡(ふうび)したのは1970年代。
今から約45年ほど前の話です。
この持ち運んで音楽を聴くと言う文化がいまだに残るほど、音楽が愛されているわけですが、音楽の聴き方に少し変化が見られるようです。
それがワイヤレスヘッドホンやワイヤレスイヤホンの登場です。
※ワイヤレスに関して、詳しくは一回目のページ「ワイヤレスって?無線やコードレスとの違いは?【はじめてのワイヤレス】をご覧下さい。
ワイヤレスヘッドホンやイヤホンは「ワイヤレス」という言葉の通り、音楽データを通信するためのコードが必要ないヘッドホンやイヤホンです。
ワイヤレスによって見た目がとてもすっきりし、このおかげで可能になったのが、ジョギングやスポーツをしながら音楽を聴くというものです。従来のヘッドホンやイヤホンではこのような動きのある中で音楽を聴くということは難しかったでしょう。
そこで今回はワイヤレスヘッドホンとイヤホンの種類や選び方を中心におすすめのワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホンをご紹介していきます。
ワイヤレスヘッドホン&イヤホン種類とメリットデメリット
まず気になるのはワイヤレスヘッドホンやイヤホンの選び方ですよね。
基本的にワイヤレスヘッドホンやイヤホンは線が絡まない、すっきりする、スタイリッシュ、ストレスにならないとたくさんのメリットを持ちます。けれども有線より音質が悪くなるというデメリットを併せ持つため、この点はヘッドホンでもイヤホンでも前提で選ぶ必要があるでしょう。
では現在出ているワイヤレスヘッドホンとワイヤレスイヤホンのそれぞれの種類を見てみましょう。
◆ワイヤレスヘッドホン
ワイヤレスヘッドホンの場合、音楽データの通信方法の違いに加え、そもそものヘッドホンにおける型の違いと言うものも存在します。
【おもな通信方法】
「Bluetooth」
ワイヤレスヘッドホンでおすすめはこの「Bluetooth」の通信方式です。その理由は価格や音質の点で一番バランスが取れているからです。というのも、過去にはそのほかのワイヤレス機器に干渉したり、音の遅延といった問題が出てくるものもありました。しかし現在は「Bluetooth」バージョンアップによって通信・音質の改善が進み、これからも改善され続けることを考慮すれば「Bluetooth」のワイヤレスヘッドホンが一番おすすめということになります。
「赤外線」
テレビのリモコンや以前の携帯に搭載されていたあの「赤外線」と同じものです。ワイヤレスヘッドホンの中では一番安価なので、はじめてのワイヤレスヘッドホンとしては手が出しやすいものです。ということでワイヤレスヘッドホンデビューには最適。ただし、赤外線が反応する距離が数メートルと短いというデメリットがあります。
「25GHzデジタル方式(無線)」
無線LANでも採用されてる方式がこちらの「25GHzデジタル方式」といわれるものです。無線LANでおなじみ反応する領域が広く、ノイズが乗りにくい信号のため、クリアな音質で音楽を聴くことができます。ただし、性能が他の二つより格段に優れている分、値段も段違いです。
※ワイヤレス(無線)の仲間「Bluetoorh」「赤外線」「無線LAN」について詳しく知りたい方は第2回でお話している「無線LAN?Wi-Fi?Bluetooth?何がなんだか…を解決!【ワイヤレスの仲間たち】」をご覧ください。
次に形状の違いです。
主に以下の二つがあります。
・クローズド型(密閉型)
低音が美しく、音を外に逃がさない「遮音性」に優れています。このことから、外での使用に最適なつくりとなっていて、音を発する振動板と耳の間が密閉していることから「密閉型」とも言われています。製品によってはある程度重さがあります。
・オープンエアー型(開放型)
美しい高音にクリアな音質が特徴のタイプです。遮音性が低くなるため室内で使用するのにおすすめです。こちらは振動板と耳との間が密閉していないため「開放型」と呼ばれることもあります。デメリットとしては音漏れがしやすいという点です。
◆ワイヤレスイヤホン
ワイヤレスイヤホンの場合、基本的に通信方法がBluetoothになります。そのため主にイヤホンの形状の違いと言うことになります。
おもな通信方法
Bluetooth
・左右一対型
ワイヤレスイヤホンの中で主流の形です。
軽量に作られているため本体の重さでストレスを感じることがありません。
中にはマイクやコントローラー機能がついているものもあり、通話も可能になっています。
メリット:品数が豊富、価格帯が幅広い
デメリット:種類が多く選ぶのが大変
- 完全独立型(トゥルーワイヤレス)
通常ワイヤレスイヤホンといっても首周りにコードがついているものが多いですが、こちらは完全にコード線を取っ払った形をしています。耳に差し込むだけとわずらわしさがなく、ストレスフリーといった点では一番でしょう。今一番新しい形です。
メリット:超軽量、装着しているのがあまりわからない
デメリット:再生時間が短い、高価、紛失の可能性
- ネックバンド
首にバンドをかけ、その両端に耳への差込口へ続くコードが出るタイプになります。
首周りにしっかり固定がされるためジョギングなどのスポーツに最適です。
メリット:落ちにくい(ジョギングなどスポーツに対応)
デメリット:慣れるまで首周りに違和感、目立つ
- ボックスタイプ
受信機にBluetooth機能を搭載し、音楽データを受信するイヤホンです。イヤホンの差込口と受信機にコードはついていますが、万が一、受信機の充電が切れた場合でもそのほかの機器とつなげ、普通のイヤホンとして使うことが可能です。
メリット:受信機の電池がなくなってもイヤホンを直差しで音楽が聴ける
デメ:コードがあるため断線する可能性がある
- 片耳タイプ(ヘッドセットタイプ)
方耳のみのタイプ。通話に特化したイヤホンです。片耳の場合、外の音もしっかり聞こえるので、安全であったり、人と合って話す場面でも聞こえにくいということがありません。
また比較的安価なものが多く、現在仕事上で利用する人も増えています。
メリット:通話に関する機能が豊富、小さく目立たない
デメリット:音楽を聴くには向いていない
以上がワイヤレスヘッドホンとイヤホンのそれぞれの種類です。
種類によっておすすめの用途が異なているのがお分かりいただけたかと思います。
それでは気になるワイヤレスヘッドホン、イヤホンの選び方をみてみましょう。
「装着感」はワイヤレスヘッドホンもイヤホンもどちらともいえるポイントです。
頭や耳、イヤホンの場合ネックバンド型などはスポーツにおすすめすることが多いのですが、合っていないものもつけると運動中ずれてしまったり、不快感が出てきたりと結局後悔することになります。購入前はできる限り装着感をたしかめて選ぶようにしましょう。
「音質」
すでにお話したとおり、そもそもワイヤレス通信による音質は有線と比べると質が落ち、ワイヤレスヘッドホンやイヤホンによってはノイズが乗ってしまったり、音が遅延したりすることもあります。さらにこれは同じワイヤレスヘッドホンやイヤホン同士にも出てくるため、音質を重要視するのなら、この点を考慮しよく吟味し選びましょう。
「遮音性」
製品によっては遮音性に強い弱いといった違いがでてきます。遮音性が弱いと外で聞いたとき、聴いている曲や声が周囲に漏れ聞こえてしまう、いわゆる「音漏れ」が起きてしまいます。けれども用途によっては遮音性が低くても音質などが優れていたりする場合があるため、外で聴くか、家で聴くかなど用途によってこの遮音性に注目すると良いでしょう。
「再生時間」
ワイヤレスヘッドホンもイヤホンも通信をするという観点から充電が必要になってきます。自分の日ごろの音楽再生時間とスペックにあるヘッドホン、イヤホンの再生時間(とくに連続再生時間)が十分カバーできているか考え、選ぶようにしましょう。
おすすめ!最新ワイヤレスヘッドホン・イヤホンを厳選紹介!
コスパがやばい!多数レビューが証明する初心者向き高品質ワイヤレスイヤホン
◆SoundPEATS「Q12 Upgraded version」
画像:SoundPEATS
ワイヤレスデビューで一番おすすめなのがこの「Q12 Upgraded version」です。
Amazon.co.jpにおける「ワイヤレスイヤホン」で100前後のレビューが多い中、3,000以上のレビュー数を誇り、かつ平均星4つという脅威の高満足度ワイヤレスイヤホンです。
その人気は何よりコストパフォーマンスの良さ。
高価なワイヤレスイヤホンと同等の高音質を実現しながら3,000円台という破格の値段は、はじめて買うのにはうってつけです。
また超軽量化で14gという軽さを実現。イメージ的には500円玉が約7gですので、その2枚分となります。軽い!
価格2,899円(税込)※
充電時間2時間
連続再生時間6時間
※Amazonでの価格
最高の性能!安心のSONY!価格ドットコムでヘッドホン部門人気第1位!楽天市場でも堂々の3位!
◆SONY「MDR-1000X」
今の物じゃ物足りない、超高品質のワイヤレスヘッドホンを求めているかたに。
こちらはSONYワイヤレスヘッドホンの中でもとくに人気の製品で、ブランドから見ても安心感のあるものです。しかし何よりもその機能が魅力的。
ヘッドホンの外側部分を覆うように触れるだけで、一時的に音量を下げ周囲の音を取り込む「クイックアテンションモード」。こちらは音楽を聴いているときでもとっさに周囲の音を聞きたいと思うことがありますよね。その際に大変便利。レビューでもこの機能が多くの人に評価されています。
耳元の素材は低反発ウレタンフォームを採用しているため長時間つけても疲れない装着感。
ハイスペックなワイヤレスヘッドホン、それがこの「MDR-1000X」です。
画像:SONY
価格39,800円(税抜)※
充電時間:約4時間
連続再生時間:最大22時間
※ソニーストアでの価格
ワイヤレスヘッドホン・イヤホンで人生が変わる?【選び方とおすすめ】まとめ
<ワイヤレスヘッドホン>
【通信方式の違い】
- Bluetooth⇒バランスとれてる
- 赤外線⇒安い・短距離
- 25GHzデジタル方式(無線)⇒高機能で高い
【形状の違い】
- クローズド型(密閉型)⇒外用
- オープンエアー型(開放型)⇒室内
<ワイヤレスイヤホン>
【形状の違い】
- 左右一対型⇒ポピュラー
- 完全独立型(トゥルーワイヤレス)⇒最先端
- ネックバンド⇒スポーツ向き
- ボックスタイプ⇒通常のイヤホンとしても使える
- 片耳タイプ(ヘッドセットタイプ)⇒通話
【選ぶポイント】